氏家文庫
印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月10日更新
氏家文庫は、氏家 晋(号 閑存 文政11(1828)~明治22(1889)が集め、観海堂で使用した江戸時代から明治時代の本です。
全部で679冊あり、主に、明治時代、実際に観海堂で使われた教科書や、氏家 晋が所蔵していた日本史・中国史についての本、詩学についての本や辞典などがあります。中には、後の自由民権運動に大きな影響を与えた「自由の理」など貴重な本も含まれています。
氏家 晋は、明治維新前には仙台藩校の先生として活躍し、藩主伊達慶邦の先生までつとめた人物でしたが、戊辰戦争の際に、新政府の命令による会津藩征伐に反対する仙台藩内の中心人物であったため、刑罰を受けた後、故郷亘理に帰りひっそりと暮らしておりました。しかし、明治5年、宮城県亘理郡長助役であった目黒重真の誘いを受け、福島県・宮城県の両県で最も早く築かれた小学校、観海堂の先生として新地に移り住み、谷地小屋(今の新地)・福田の両村民に習字・算術・作文・読書などを教えました。その後一時東京に行きましたが、明治14年新地へ帰り、谷地小屋小学校(現在の新地小学校)・福田小学校・駒ヶ嶺小学校の3校の校長として活躍しました。
現在、氏家文庫は、氏家氏の遺族より新地町教育委員会へ寄贈を受け、新地町教育委員会で管理しております。
問い合わせ
新地町教育委員会
電話:0244-62-3504